三菱UFJ銀行の普通預金口座、もう使っていますか?「昔作ったけど放置している」「メインバンクを変えたから不要になった」そんな方も多いのではないでしょうか。この記事では、三菱UFJ銀行の口座をスムーズに解約するための手順を、スマホアプリと窓口、それぞれの方法で分かりやすく解説します。解約前に知っておきたい注意点や、残高の処理方法、気になる手数料の話まで、あなたの疑問をスッキリ解消します。
三菱UFJ銀行の口座解約手続き:アプリ・窓口の方法をステップ解説
三菱UFJ銀行の普通預金口座を解約するには、主に2つの方法があります。
- かんたん手続アプリ: スマートフォンだけで手続きが完結します。
- 銀行窓口: 直接スタッフに相談しながら手続きを進められます。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。
かんたん手続アプリでの解約手順【来店不要】
「銀行に行く時間がない」「サクッと手続きを済ませたい」という方には、「かんたん手続アプリ」での解約がおすすめです。スマートフォンとキャッシュカードがあれば、原則24時間いつでもどこでも手続きできます。
アプリ解約のメリット・デメリット
メリット:
- 来店不要で、スマホだけで完結する手軽さ
- 原則24時間365日いつでも申し込み可能(システムメンテナンス時を除く)
- 待ち時間がない
デメリット:
- 利用できる条件がある(後述の「解約できないケース」参照)
- 残高を事前に0円にしておく必要がある
- 一部、アプリでは解約できない口座や取引がある
アプリ解約に必要なもの:キャッシュカードを用意
アプリでの解約手続きに必要なものは、基本的にキャッシュカードのみです。通帳や届出印は不要なので、手軽に手続きを始められます。
アプリ解約の事前準備:口座残高を0円にする方法
アプリで解約する場合、事前に口座残高を0円にしておく必要があります。以下の方法で残高を移動させましょう。
三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)を利用する:
- 他の三菱UFJ銀行口座への振替(手数料無料)
- 他行口座への振込(所定の振込手数料がかかります)
- 三菱UFJダイレクトは、スマホやPCから残高確認や振込ができる便利なサービスです。アプリ解約前に残高を0円にする際も、自宅にいながら簡単に操作できます。
ATMを利用する:
- 他の三菱UFJ銀行口座への振替(キャッシュカードが必要、手数料無料)
- 現金での出金(硬貨の取り扱いは平日8:45~18:00のみのATMが多い点に注意)
1,000円未満の残高がある場合:
残高が1,000円未満(利息含む)の場合は、残高を0円にしなくても、アプリ手続き中に日本ユネスコ協会連盟へ寄付することで解約手続きを進めることも可能です。ただし、寄付した場合、領収書の発行はありません。
アプリでの具体的な操作手順(4ステップ)
- アプリのダウンロードとログイン:
- 「三菱UFJ銀行 かんたん手続アプリ」をダウンロードし、起動します。
iPhoneアプリ:https://apps.apple.com/jp/app/id1355552990
Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.mufg.bk.tetsuduki.app - キャッシュカードの暗証番号等で本人認証を行います。
- 「三菱UFJ銀行 かんたん手続アプリ」をダウンロードし、起動します。
- メニュー選択:
- メニューから「口座解約」を選択します。
- 必要事項の入力:
- 解約したい口座を選択し、画面の指示に従って必要事項を入力します。(残高が1,000円未満の場合は寄付の選択肢が表示されます)
- 申込内容確認と実行:
- 入力内容を確認し、問題なければ申し込みを実行します。
- 受付結果確認:
- 手続き完了のメッセージが表示されれば完了です。
アプリ解約の受付時間と完了までの目安
- 受付時間: 原則24時間 (システムメンテナンス時間を除く)
- ただし、即時解約となるのは毎日8:00~18:50の申し込み分です。
- 完了までの目安:
- 上記時間内の申し込み:原則即時
- 上記時間外、土日祝日の申し込み:翌営業日の午前8時以降に順次処理
窓口での解約手順
「アプリの操作が不安」「直接相談しながら手続きしたい」「アプリ解約の条件に当てはまらない」といった場合は、銀行窓口で手続きを行いましょう。
窓口解約のメリット・デメリット
メリット:
- 銀行スタッフに直接相談できる安心感
- 複雑な手続きや確認事項がある場合も対応してもらえる
- その場で残高を受け取れる(現金または他口座への振込)
デメリット:
- 銀行の営業時間内に来店する必要がある
- 混雑状況によっては待ち時間が発生する
- 必要書類が多い
窓口解約に必要なもの:通帳・届出印・キャッシュカード・本人確認書類
窓口で解約する際には、以下のものを持参しましょう。
- 解約したい口座の通帳
- 届出印 (印鑑レス口座の場合は不要)
- キャッシュカード
- 本人確認書類 (運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど顔写真付きのもの)
※Eco通帳(インターネット通帳)をご利用の場合は、通帳の代わりにキャッシュカードと本人確認書類で手続きできる場合があります。事前に店舗に確認するとスムーズです。
※届出印を紛失した場合は、別の印鑑と本人確認書類を持参し、改印手続きと同時に解約手続きを行う必要があります。
窓口での手続きの流れ(予約不要)
三菱UFJ銀行の口座解約は、原則として来店予約は不要です。
- 窓口へ行く: 最寄りの三菱UFJ銀行の支店窓口へ行きます。(カードローンを利用中の場合は、原則として取引店での手続きが必要です)
- 番号札を取り、待つ: 発券機で「諸手続き」などの番号札を取り、順番を待ちます。
- 解約の申し出: 窓口で口座を解約したい旨を伝えます。
- 必要書類の提出と手続き: 持参した通帳、届出印、キャッシュカード、本人確認書類を提出し、解約書類に署名・捺印します。
- 残高の受け取り: 口座に残高がある場合は、現金で受け取るか、他の口座への振込を依頼します。(振込の場合は手数料がかかることがあります)
- 手続き完了: 解約手続きが完了します。
三菱UFJ銀行の口座解約前に必ず確認すべき注意点
解約手続きを始める前に、いくつか確認しておくべき大切なポイントがあります。スムーズに手続きを進め、後々のトラブルを防ぐために、しっかりチェックしましょう。
未利用口座管理手数料について
2021年7月1日以降に新規開設された普通預金口座は、最後の預入れまたは払戻しから2年以上一度も利用がない場合、「未利用口座」となります。
未利用口座となり、銀行からの通知後、さらに一定期間(約3ヶ月)利用または解約の手続きがない場合、年間1,320円(税込)の未利用口座管理手数料が口座から引き落とされます。
対象外となるケース:
- 2021年6月30日以前に開設された口座
- 同一支店で定期預金、外貨預金、投資信託などの取引が1円以上ある場合
- 借入がある場合 など
他の銀行(例:三井住友銀行やりそな銀行)では「残高1万円以上」で手数料が免除されるケースがありますが、三菱UFJ銀行には残高による免除規定はありません。
使っていない口座を手数料発生前に解約するのは賢明な判断ですが、「解約まではしたくない」という場合は、少額(1円以上)の外貨預金(例:数円で購入できるトルコリラなど)や投資信託を保有しておくことで、手数料の発生を防ぐという方法もあります。ただし、為替変動や価格変動のリスクは伴います。
解約できないケースとその対処法
状況によっては、すぐに解約手続きができない場合があります。
特定の取引(ローン・投資信託・外貨預金など)がある場合
- ローン契約: カードローンや住宅ローンなどの借入残高がある場合は、完済するまで原則解約できません。
- 投資信託・外貨預金・公共債など: これらの残高がある場合は、解約手続きの前に売却や払い戻しなどの手続きが必要です。窓口での相談が必要になることが多いです。
- マル優・マル特: 利用中の場合は解約に制限があります。
- 当座預金・ご融資関連口座: アプリでは解約できません。窓口での手続きが必要です。
キャッシュカード・通帳・印鑑を紛失している場合
キャッシュカード、通帳、届出印のいずれかを紛失している場合は、解約手続きの前に、まず紛失・再発行の手続きが必要です。
- キャッシュカード・通帳紛失: 三菱UFJダイレクトや電話、窓口で紛失の届け出を行います。再発行には手数料がかかる場合があります。
- 届出印紛失: 窓口で改印の手続きが必要です。新しい印鑑と本人確認書類を持参しましょう。
なお、通帳や印鑑を紛失していても、長期間(例:10年以上)利用がない場合、銀行から「長期使用されてない口座のお知らせ」といった手紙が届くことがあります。これは主に住所確認を目的としたもので、手紙が届いたからといってすぐに口座が凍結されたり、強制的に解約されたりするわけではありません。解約や氏名変更などの希望がなければ、特に手続き不要で口座を保有し続けられるケースもあります(ただし、未利用口座管理手数料の対象となる可能性はあります)。もし手紙が届いたら、内容を確認し、不明な点は銀行に問い合わせてみましょう。
三菱UFJデビットの利用状況による制限
三菱UFJデビットを利用している場合、以下の状況だとアプリでの解約ができないことがあります。
- 未確定の利用明細がある: 店舗からの売上情報が銀行に届いていない状態。
- 未払いの利用明細がある: 口座残高不足などで引き落としが完了していない状態。
対処法:
- 数日~数週間、期間を空けて再度アプリで試す(売上情報が確定するのを待つ)。
- 窓口で解約手続きを行う。
- 未払いがある場合は、口座に入金して引き落としが完了するのを待つ。
三菱UFJ-VISAなどクレジットカードの引き落とし口座の場合
解約したい口座が、クレジットカード(特に三菱UFJカードなど)や公共料金、家賃などの引き落とし口座に設定されている場合は注意が必要です。
必ず事前に、引き落とし口座を別の口座に変更する手続きを行ってください。変更せずに解約してしまうと、支払いが遅延し、信用情報に影響が出る可能性があります。
その他(海外居住者・屋号付き口座・成年後見制度利用など)
以下のようなケースも、解約手続きに制限があったり、窓口での特別な手続きが必要になったりします。
- 日本国外に居住している場合
- 屋号付き名義の口座(個人事業主など)
- 成年後見制度を利用している場合
- 差押えなどの法的な手続きがされている場合
口座残高の取り扱いについて【重要】
解約時の口座残高の処理は非常に重要です。
残高を0円にする具体的な方法(振込・ATM出金)
- 三菱UFJダイレクト: 他の三菱UFJ銀行口座への振替(手数料無料)や、他行への振込(所定手数料あり)が可能です。三菱UFJダイレクトを使えば、銀行やATMに行かなくてもスマホやPCで簡単に資金移動ができます。UFJ銀行同士なら振込手数料も無料です。
- ATM: キャッシュカードを使って、他の三菱UFJ銀行口座への振替(手数料無料)や、現金での出金が可能です。ただし、ATMでの硬貨の入出金は平日日中の限られた時間帯(多くのATMで8:45~18:00)しかできない点に注意しましょう。
1,000円未満の残高は寄付も可能
前述の通り、アプリ解約の場合、残高が1,000円未満であれば、日本ユネスコ協会連盟へ寄付することで解約手続きを進められます。残高を0円にする手間が省けますが、寄付金の領収書は発行されません。
利息の扱いに注意
普通預金には利息がつきますが、解約時の未払い利息の扱いは注意が必要です。
- アプリ解約で残高を0円にする場合: 事前に残高を0円にすると、その時点までの未払い利息は基本的に計算されず、受け取れません。
- アプリ解約で寄付する場合: 残高(利息含む)が寄付の対象となります。
- 窓口解約の場合: 解約時点までの利息が計算され、残高と一緒に現金または振込で受け取れます。
少しでも利息を受け取りたい場合は、窓口での解約が確実です。
解約に伴う付帯サービスへの影響
口座を解約すると、その口座に紐づいていた様々なサービスも利用できなくなります。
三菱UFJダイレクト・Eco通帳などは同時解約
普通預金口座を解約すると、以下のサービスも自動的に解約となります。
- 三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング): 残高照会や振込などができなくなります。ネットバンキングの便利さを享受していた方は注意が必要です。
- Eco通帳(インターネット通帳)
- Eco通知(Web明細)
- J-Debit(デビットカード機能)
- キャッシュカード
- 三菱UFJデビット
これらのサービスを引き続き利用したい場合は、別の三菱UFJ銀行口座で利用するか、代替サービスを検討する必要があります。
資産管理レポート(メインバンク総合ステートメント)への影響
解約する口座以外にも三菱UFJ銀行の口座があり、資産管理レポート(メインバンク総合ステートメント)を利用している場合、解約によってレポートの対象となる取引範囲が変わる可能性があります。
三菱UFJダイレクト代表口座の解約時の注意点
解約したい口座が三菱UFJダイレクトの代表口座になっている場合、アプリで解約するには事前に以下の手続きが必要になることがあります。
- 代表口座以外のサービス指定口座をすべて解除する。
- Eco通知を利用している場合は解除する。
これらの手続きは三菱UFJダイレクトから行えます。
解約後の注意点
無事に解約手続きが完了した後も、いくつか注意点があります。
解約手続きのキャンセルはできない
一度申し込んだ解約手続きは、原則としてキャンセルできません。本当に解約して問題ないか、事前に十分確認しましょう。
通帳・キャッシュカードは自分で破棄する
解約手続きが完了すると、通帳やキャッシュカードは使用できなくなります。悪用を防ぐため、ハサミを入れるなどして、ご自身で確実に裁断・破棄してください。銀行が回収することはありません。
土日祝申込時の再発行手数料トラブルに注意
土日祝日にアプリで解約を申し込み、処理が翌営業日になる場合、その間に誤ってキャッシュカードや通帳の再発行を申し込んでしまうと、解約処理と行き違いになる可能性があります。この場合、再発行手数料が引き落とされても返金されないことがあるため、解約申込後は再発行手続きを行わないように注意しましょう。
三菱UFJ銀行の口座解約に関するQ&A
よくある質問をまとめました。
代理人でも解約できますか?
原則として、口座名義人本人による手続きが必要です。ただし、本人が病気や高齢などの理由で来店できない場合、委任状などを用いた代理人手続きが可能なケースもあります。必要書類や手続きの可否は状況によって異なるため、必ず事前に取引店またはコールセンターに相談してください。
口座解約に手数料はかかりますか?
口座解約自体に手数料はかかりません。
ただし、以下の手数料が発生する場合があります。
- 解約時に残高を他行へ振り込む場合の振込手数料
- 未利用口座管理手数料(条件に該当する場合)
- 紛失による通帳・キャッシュカードの再発行手数料(解約前に手続きが必要な場合)
解約証明書は発行してもらえますか?
通常、口座解約時に解約証明書のような書類は自動的に発行されません。相続手続きなどで解約した事実を証明する書類が必要な場合は、窓口で発行を依頼する必要があります。発行には所定の手数料がかかる場合があり、日数も要することがありますので、事前に確認しましょう。
長期間使っていない口座はどうなりますか?放置しても大丈夫?
前述の通り、2年以上利用がないと「未利用口座」となり、条件によっては手数料がかかる場合があります。また、銀行から住所確認などのため「長期使用されてない口座のお知らせ」といった手紙が届くこともあります。
この手紙は、すぐに口座が使えなくなるという意味ではなく、解約や住所変更などの手続きが必要なければ、そのまま保有できる場合が多いです(三菱UFJ銀行の場合)。ただし、放置し続けると、いざ使いたい時に手続きが必要になったり、休眠預金として扱われたりする可能性もゼロではありません。
不要な口座であれば早めに解約手続きをするのがおすすめです。もし今後使う可能性が少しでもあるなら、少額を入金したり、未利用口座管理手数料の対象外となる取引(外貨預金など)を検討したりするのも良いでしょう。
まとめ:三菱UFJ銀行の口座解約をスムーズに進めるために
三菱UFJ銀行の口座解約は、アプリまたは窓口で手続きできます。
- 手軽さ重視ならアプリ: キャッシュカードを用意し、残高を0円(または1,000円未満で寄付)にして手続き。
- 確実性・相談重視なら窓口: 通帳・届出印・キャッシュカード・本人確認書類を持参。
解約前には、未利用口座管理手数料の対象でないか、ローンや投資信託などの解約制限がないか、クレジットカードなどの引き落とし口座になっていないかを必ず確認しましょう。
不要な口座を整理して、スッキリしたお金の管理を目指しましょう!
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